アンザン大学奨学生から届いた手紙(2)
4年生・女子
一般にベトナムの他の大学で勉強している学生は、 とりわけアンザン大学で勉強しているすべての学生は、みな異なる困難な状況にありますが、共通していることは、勉学における困難です。それに関して、私は自分の状況について打ち明けたいと思います。私はクメール民族で、いまアンザン省チートン県に住んでいます。貧困世帯(near poor)で、6人家族です。かつては、私の家族はあまり裕福ではないものの、田んぼは日々の費用を賄うのに十分でした。しかし、3人の女性全員が勉強していて、さらに、米作りは不作や不安定な価格といった困難に直面し、生活費はますます増えるので、生活はますます困難になっています。現在、困難な家計のために、弟は学校を辞め、父親の米作を手伝っています。時々ふたりは、家族のためにより収入を得ようと、雇用労働者として働いています。両親の努力を無にしないよう、私は最善を尽くしてよく勉強し、2018-2019年度は、4点満点中3.43(優秀)の点数で良い学業成績を達成しました。さらに私は、代表団と学校によって組織されたいくつかの運動にも参加しました。
そして今、大学から選考されてFUHI奨学金を受け取れることになり、FUJI教育基金について学んだことは、私が大学に通うモチベーションの源となるだけでなく、懸命に勉強することへ私を動機づけています。奨学金は、私たちがお金を使うことへの心配をいくぶんか減らしました。また奨学金は、私たちの勉強や研究を助ける精神的な贈り物でもあります。この奨学金を受け取ったら、私は正しい学習目的のために、それに応じて使います。奨学金を受け取るとき、私は大学でよく努力すること、大学で勉強できる安心を与えてくれたFUJI教育基金を失望させないこと、を約束します。
3年生・女子:Plants Protection
私の家族は、父、母、弟、私を含む4人います。父は59歳で、石工です。母は57歳で、主婦です。私の弟は18歳で、キエンザン大学の学生です。両親は年をとっており、耕作地がないため、私の家族は今や困難な状況にあります。父は雇用労働者として働かなければなりません。父の給料は生活をカバーするのに十分ではありません。
今日、私はFUJI教育基金が私に与えてくれたすべての支援に対して、深い感謝を表明するために書いています。私にとって、これは物質的な動機付けであるだけでなく、人生のすべての課題を克服するのに役立つ大きな励ましでもあります。この栄誉ある奨学金を受け取ることができて、本当に幸運で幸せです。この奨学金は、自分自身とこれからの未来を信じるのに役立ちます。これは、私と同じ困難な状態にある学生たちにとって、心身ともに非常に大きな励ましです。この奨学金は私の研究の一部、特に英語を学ぶ機会をサポートします。英語は重要で人気のある言語です。近い将来、私は英語を話すスキルを向上させたいと考えています。そうすれば、来年インターンシップでイスラエルに行く奨学金を得ることができ、卒業後、良い仕事を見つけることができます。また、FUJI教育基金のおかげで、寮での毎日の生活をより良くするための費用をまかなえます。FUJI奨学金を受け取ったというニュースを聞いて、私の両親はFUJI教育基金に非常に満足し、ありがたく思い、心から感謝しました。
4年生・女子:Animals-Veterinary 専攻
私には4人の姉妹がいて、私の状況はとても困難です。両親が年をとっていて健康が良くないから、私は心配です。両親の仕事は午前中、高校で食べ物を売ることです。
今、私の姉は受付係として働いており、彼女の収入は月に約800万〜1,000万ドン (4万~5万円)です。彼女は家族を助けています。彼女は結婚し、赤ん坊がいて、自分自身の家族の面倒もみなければなりません。私には2人の妹がいます。1人の妹はアンザン大学で勉強しており、もう1人はまだ高校生です。大学で勉強するために支払わなければならない費用は、銀行から借りています。学校で勉強し続けられることは幸運です。
私たちは、飲食費、書籍代等々の生活費を支払わなければなりません。私は3年生の生徒に数学、文学、歴史、地理、英語を教えています。月曜日から金曜日まで、午後7時から午後8時30分まで彼に教えます。アルバイトのほかに、私の叔父と私の叔母は私にいくらかのお金をくれます。放課後、妹は学校の近くのミルクティーショップで、毎日約4時間働いています。
前学期、私は次のような成果を持つ「良い成績」を達成しました:最初の学期は2.76、後期は3.17です。私にとって、これは努力をやめなかった最良の結果ですが、これは私のクラスの最高の成績ではありません。だから、私はますます努力する必要があります。
FUJI教育基金から奨学金を受け取ったら、たくさんの本を買って英語のスキルを練習します。私は英語が大好きで、流暢に英語を話せるようになりたいです。英語はすべての人にとって重要だと思います。英語は国際語だから、私たちは他の国の人と話すことができます。文化と伝統についてもっと学びたい。旅行は私のお気に入りです。さらに、次の学期により良い成績を得るために、次学期のための本を買うことができます。
FUJI奨学金は、多くの学生を、困難な状況に陥ることから助けてくれました。私もその一人です。これは魔法のようなもので、私は学校に通い続け、私の夢をより容易に、実現させてくれます。感謝しています!
4年生・男子
私の家族は、父、母、妹、私の4人です。私の家族では、父が家族の主要な稼ぎ手としての役割を果たしています。彼は労働者として働いています。彼はしばしば近所の人に雇われ、施肥や稲の種まきなどをします。稲穂が熟すと、稲作からの収入は不安定になります。父は、家族と子供たちを常に心配していて、それがいままで引き受けた最も困難な仕事であっても、常にすべてをしようとしました。私の父は、いつも私の家族全員に、最高のところを与えてくれます。ここ数年、父の健康は高齢のためにますます悪化しています。さらに、父はしばしば夜に咳をします。時々、父の健康状態は以前ほど良くないと感じます。今では父は、家族を養うお金を稼ぐことは困難です。
アンザン大学に籍を置けることは私にとって良いことですが、そこで勉強することについては、私をときどき心配させます。アンザン大学に行っていることは、私の両親に、私のことを誇りに思わせられることに気づきました:
‐ 私の両親が、自分たちの健康について考えずにもっと働くことが、私の研究と将来ですか?
– アンザン大学での4年間に、私は両親と家族のために何ができますか?
– 私が本当の夢を手に入れようとすることは、両親を助けることができますか?
時々、私はアンザン大学での勉強をやめて、家族を支える良い仕事を見つけようかと考えました。しかし、両親はこれを知ったとき、私の計画に同意せず、勉強を続けるようにアドバイスしました。幸いにも、私が困っているときは、両親、先生、親しい友人が私をいつも支え、慰めてくれます。今、私はアンザン大学で勉強を続け、大学を卒業して家族を助ける良い機会を得ようとしています。 私はアンザン大学で勉強しながら、勉強のためのお金を稼ぐために、常にアルバイトを探しています。残念ながら、アルバイトの給料は食事と寮費を賄えるだけです。そのため、授業料を支払うために銀行や政府からローンを借りなければなりませんでした。
2018-2019年度、私は幸運にもFUJI教育基金からの奨学金を受け取ることができました。奨学金を受け取ることは私を大いに助けてくれました。このお金で両親を助ける良い機会が得られることを知っているので、私は非常に誇りに思って幸せです。もはや厄介ごとはありません。したがって、私は自分の勉強に集中することができます。FUJI教育基金、先生方、友人たちにからの励まし、関心、支援、自助努力のおかげで、私の学業成績は向上しました。前学年の間に、私は3.15のスコアを達成することができました。今期はより高い評価を得るため、勉強に最善を尽します。
貧しい家庭だけれど、勉強するうえでの困難を乗りこえようとしてきた学生にとってFUJI教育基金は、個人的には、それは気高い人間性の意味と、私たちが成功して夢を実現する良い機会を手に入れるための励ましと動機付けの貴重な源泉を備えた営みだと思います。私たちは夢を追求するために精力的に、明るい未来への扉を開きます。私たち学生は将来、社会の有用な市民になるために努力して勉強します。私は受け取った奨学金で、アンザン大学の2019-2020学年度の最初の学期の授業料を支払います。
これからの日々、FUJI教育基金を裏切らないように、勉強をし、学業成績を維持するために最善を尽くします。FUJI教育基金は、私の将来の道に力を与えてくれました。それは物質的なサポートだけでなく、私にとってより価値のある精神的なサポートでもあります。
4年・男子:Plant Protection 専攻
昨年、私は皆さま方からの援助を得る機会があって、とても感謝しております。FUJI教育基金は、勉強を続けるのに良い条件を作り出してくれました。
勉強や学校での活動だけでなく、アルバイトのことなどについてもお伝えします。2018-2019年度、FUJI教育基金の援助により、私は第1学期が4点中3.29 (良いランク)、第2学期が4点中3.5 (良いランク) で、1年を通して「良いランク」を達成しました。私はアンザン大学で勉強する一方、「若者運動」にも参加しました。とりわけ私は、グリーンサンデー (Green Sunday)、ボランティアサタデー (Volunteer Saturday)、ベトナムの英雄の母たちのケア (Caring for Vietnam heroic mothers)、孤児や孤独な老人へのプレゼント贈呈 (Offering gifts for the orphaned and the lonely elder) などの活動に参加しました。
勉強のほかに、お金を稼ぎ、生活費と勉強の費用を支払うためにアルバイトをしています。現在、私はロンスエン市にあるショッピングモールのファストフード店でアルバイトをしています。私は時給1万7,000ドン(約85円)をもらいます。私はこのアルバイトを3年間していて、生活費と勉強の費用の一部を支払うことができました。アルバイトは私の生活を助けるだけでなく、自分のスキルと同様に自分自身を磨いていく基盤でもあります。