カマウ岬の森と干潟

ベトナム最南端のカマウ岬 Đất Mũi Cà Mau-1」に引き続き、カマウ岬を紹介します。

カマウ岬の先端部はカマウケープ国立公園として開発が規制され、マングローブの森と広大な干潟が広がり、ムツゴロウやカニなどが生息して鳥たちが飛び交う自然ゆたかな地になっています。しかし、半世紀近くまえのベトナム戦争時、 このあたりは 解放戦線と米軍との激しい戦闘が繰り広げられ、解放戦線の補給路を断つために米軍が大量の枯れ葉剤を散布した地域です。植生は回復しても、散布された枯れ葉剤は、2世、3世にわたって被害者を生み出しています。

「ベトナム最南端のカマウ岬 Đất Mũi Cà Mau-2」では、船外発動機付きボートでまわったマングローブの森と干潟、カマウケープ国立公園内で泊まったホームステイ、そして再びカマウ市に戻り、そのまま長距離バスでホーチミン市に着くまでを、写真中心に紹介します (2019年10月)

カマウ岬に広がるマングローブの森と干潟

マングローブの森をモーターボートでまわる
干潟のいきもの
干潟の風
干潟の鳥
鳥が、のんびり歩いている。ちなみに、渡り鳥が来ることはないそうだ。
干潟のムツゴロウ、カニ
干潟のいきもの:ムツゴロウとカニの楽園

カマウ岬でホームステイ

ホームステイの前の水路をボートではしりました。この区域は、古くからの住民が生活しています。
ホームステイのお宅と食事

カマウ岬の舟着き場から「ボート」タクシーでホームステイ先に行きました。事前の調べでは、どんなところか心配でした。着いたところは開放的で大きなお宅。目の前にある(このお宅の?)広い池からの風が通り抜け、暑さは感じません。水路とお宅の間には、バイクがやっとすれ違えるぐらいの細い道路がつづいています。生簀には、美味しそうなカニ、魚、貝がいっぱい。クーラーのあるけれど窓がない個室に泊まりました。開放的な居間のハンモックで寝ても、気持ちがいいでしょう。離れ島ほどではなかったが、夕方になると、蚊が出てきます。

ホームステイ宅の池で手漕ぎボート遊び

ホームステイしたお宅だけでなく、ここいらのお宅は、それぞれ広大な池をもっているようです。池には背の高い樹の並木が数列あり、外の水路ともつながっているようです。宿の方がここにカニを放していたので、生簀的に使ってもいるんでしょうが、逃げないのかな?
池を見回る手漕ぎボートを借りて、漕いでまわりました。オールが重くて、1本しかないから方向を定めるのにひと苦労。

カマウ岬からカマウ市へハイドロジェットボートで3時間、さらに長距離バス6時間で深夜のサイゴンへ

来たときとはちがう、ジェットボートの発着場(Đất Mũi)へ

カマウ市とカマウ岬を結ぶハイドロジェットボートは、通常は Đất Mũi が終点のようです。来たとき、カマウ岬舟着き場まで連れて行ってくれたのは、特別のことだったらしい。
ということで、ホームステイから「ボート」タクシーでカマウ岬舟着き場に戻り (1.7km)、そこからバイクタクシーを呼んで、4.5km離れた Đất Mũi に向かいました。川岸のブルーシート生鮮食料品売り場のお店の間をすり抜けた裏手が舟着き場で、それらしい表示は、まったくありません。ジェットボートがやってきて、荷物を積み込み、人間も乗り込めば、出発です。舟が着くと、舟の運転手が携帯電話で連絡をくれるというシンプルなシステムのようです。

カマウ市の舟着き場に戻る

たくさんの個性豊かな船と行き交いました。
途中、スコールの雨雲の下に突っ込んでいくという経験をしました。あっという間に、大粒の雨で視界がなくなります。
100kmちょっとの舟旅です。

スリーピングバスでサイゴンへ

カマウ市の舟着き場からタクシーでカマウ市の長距離バス発着所に隣接しているFUTAバスの発券所に向かい、夕方の長距離バスでホーチミン市に午後11時半ごろ着きました (約300km)。

ベトナムの紹介(写真)