Ba Hon Dam
友人のお兄さんと、カム山の駐車場で待ち合わせ。

FUJI教育基金の仲間たちとカム山メコンデルタ最高峰カム山には、アジア最大と言われた弥勒菩薩像がある。で別れ、ふもとの駐車場にLongさんと2人で、戻ってきました。ここで、私の友人 Huy Minh さんのお兄さんと待ち合わせ、お兄さんの車で、76キロメートル離れたキエンザン省(tỉnh Kiên Giang)キエンルオン市(tx. Kiên Lương)Binh An の Hòn Chông 桟橋に向かいました。

Huy Minh さんのお兄さん の車で、Hòn Chông 桟橋まで連れて行ってもらいました。
Huy Minh さんのお兄さん の車で、Hòn Chông 桟橋まで連れて行ってもらいました。

カム山 (Nui Cam) から Hòn Chông 桟橋 へ

カム山の駐車場を出発してしばらく走ると、右手の水田の奥に、送電線が見え、目をこらすと太陽光パネルが延々と並んでいるようです。変電所らしき建造物も見えます。太陽光発電所のようです。さらに走ると、原野に突如、クレーンが並んでいます。どんな建物ができるんでしょう。

アンザン省の農村にある太陽光発電所。
アンザン省の農村にある太陽光発電所。
原野に並ぶクレーンと林立する鉄杭
原野に並ぶクレーンと林立する鉄杭

車はキエンザン省に入り、八千橋(Cầu Tám Ngàn)から運河に沿ってQL80を西へ走ります。 QL80 のこの部分は、3日後、カマウ市に向かう長距離バスで走ることになります。QL80が キエンルオン町のほうへ西南に向きを変えるとすぐ、セメント工場の大きな建物が見えます。このあたりは石灰岩の岩山があり、山を崩して石灰を採掘しているようです。

運河に沿って、QL80を快調に走る
運河沿いにある大きなセメント工場。船が運搬している。
運河沿いにある大きなセメント工場。船が物流を担っているようだ。

キエンルオン町から、道はひどい悪路に変わります。拡幅した道路は舗装されておらず、大型ダンプがひんぱんに通行するため穴があちこちに出来ています。乗用車やバイクは、水もたまっているこうした穴を避けながら、時には砂ぼこりで前が見れなくなりながら、低速で走ります。途中、左側に、大きな化学工場がありました。道路をまたいだパイプを右側にある海岸に伸ばし、船から直接、原材料を工場に運んでいるようです。
キエンザン省がこのあたりの観光開発をしようと、道路などのインフラを整備しているそうです。数年後は、まったくちがう光景が出現しているかもしれません。

キエンルオン町 からの道路。1,2年後は、きれいな観光用道路になっているかもしれない。
キエンルオン町 からの道路。1,2年後は、きれいな観光用道路になっているかもしれない。
Hòn Chông 桟橋到着。ほかの乗船者がいないので、私たちが到着したら、船はすぐに出航。
Hòn Chông 桟橋到着。ほかの乗船者がいないので、私たちが到着したら、船はすぐに出航。

Ba Hòn Đầm は、バールア諸島 (Bà Lụa Islands) にある島

これから向かおうとしている最終目的地「Ba Hòn Đầm」は、まだ広く知られた場所ではありません。最初に、かんたんに説明します。

Ba Hòn Đầmが属するバールア諸島 (Bà Lụa Islands) はベトナム西南部キエンザン省の沖合にあって、大小さまざまな約45の島から成り、「南のハロン湾」と呼ばれています。島々は先住民の伝説にもとづき、Hòn Heo、Hòn Dê、 Hòn Ngang、 Hòn Đước、……と名づけられています。
そのなかで人が住んでいる島は10島のみです。
Ba Hòn Đầm は 3つの小さい島(Đầm Giếng、Đầm Dương、Đầm Đước)からなり、Hòn Chông 桟橋から12キロメートル沖合にあります。 私たちがボートで到着し、泊まった島は、Hòn Đầm Giếng です。

Hòn Chông 桟橋から快速艇で、目的地 Ba Hòn Đầm へ

これから向かおうとしている最終目的地「Ba Hòn Đầm」は定期船で渡ります。船の代理店とは数週間前からメールでやりとりして予定を伝え、数日前に最終予約を入れていました。チケット代は、乗船人数次第とのこと。団体客がいっしょに乗るという話でしたが、直前にキャンセルになり、乗ったのは私たち2人だけで景色を存分に楽しめたものの、チャーター料金並みになってしまいました。
(以下、小さい写真をクリックすると、拡大します。写真の左右に現れる「 < 」、「 > 」をクリックするか、キーボードの左右の矢印記号()を押すと、写真が切り替わります。)

Hòn Chông 桟橋を出航
Ba Hòn Đầm( Đầm Giếng 島 )に到着
島の桟橋に接岸します。
島の桟橋に接岸します。

周囲1.2キロメートル、面積9万平方メートル弱の小さな Đầm Giếng 島には、100年前からこの島に住んでいるという1家族が生活しています。
Dầm Giếng 島には真水が出ますが、電気は来ていません。自家発電です。携帯の電波は届くので、インターネットに接続できます。Wifiはありません。

調理場兼食堂兼売店。真水は豊富で、洗い場やトイレは清潔でした。
調理場 兼 食堂 兼 売店。真水は豊富で、洗い場やトイレは清潔でした。
島に着いたのが日曜日だったので、休日を楽しむ団体客がいましたが、夕方の定期船で帰っていきました。
島に着いたのが日曜日だったので、休日を楽しむ団体客がいましたが、夕方の定期船で帰っていきました。
団体客が帰るとこの島の客は私たち2人だけとなり、犬たちが、お相手をしてくれます。
団体客が帰るとこの島の客は私たち2人だけとなり、犬たちが、お相手をしてくれます。

島での生活

泳ぎが達者でシュノーケリングなどを楽しんだり、釣りの好きな人たちには絶好の遊び場でしょう。
でも、泳ぎが不得手な私たちは、海の景色を眺め、写真を撮り、浅瀬を歩いて隣の島へ散歩し、貝を拾い、ハンモックに揺られながら本を読み、コーヒーを飲み、同行者は持参のPCでネットにつないで仕事をし、 ブランコに乗り、 食事をする、……で、のんびりとした時間がすぎていきます。
ハンモックに横たわりながら海を眺めていると、トンボが飛び交っていました。

ハンモックに揺られ、
ハンモックに揺られ、
ブランコに揺られ、
ブランコに揺られ、
貝を拾い、
貝を拾い、
コーヒーを飲み、
コーヒーを飲み、
海辺でハンモックに身をゆだね、PCをネットにつないで仕事をしたり、
海辺でハンモックに身をゆだね、PCをネットにつないで仕事をしたり、
浅瀬を歩き、貝を獲っている地元の人と話したり、
浅瀬を歩き、貝を獲っている地元の人と話したり、
また、ブランコに揺られたり、(右側のタイヤのブランコは、潮が満ちてきて海水に浮きはじめました)
また、ブランコに揺られたり、(右側のタイヤのブランコは、潮が満ちてきて海水に浮きはじめました)
食事をしたり、
食事をしたり、

電気が来ておらず自家発電なので、午後8時には消灯と言われていましたが、電気が消えたのは午後10時でした。
一日いい天気でしたが、午後8時ごろから雷鳴がとどろき出し、稲妻が走り、激しい雨が降ってきて、ヤシの葉の屋根だけある小屋に雨が吹き込むので、備え付けのビニールシートをおろしました。
ここは、日中はいなかったのに、陽が落ち始めた夕方から蚊が飛び交いはじめ、群れをなしてまとわりつき、血を吸います。蚊取り線香や虫よけスプレーなどを持ってきていなかったので、 食事中も、常に足を動かして、蚊が近寄るのをブロックしました。
食事が終わったら島の人が、蚊除けのテントを張ってくれたので、寝ているとき蚊に刺されることはなかったです。

板敷きの上に蚊帳(かや)のテントを張って、2人で寝ました。
板敷きの上に蚊帳(かや)のテントを張って、2人で寝ました。

歩いて行き来ができる3つの島(Ba Hòn Đầm)

バールア諸島の海域は浅く、Ba Hòn Đầm の3つの島は、浅瀬を歩いて行き来することができます。潮が引くと、自然の橋ができ、150メートル離れた隣の Đầm Dương 島まで、ぬれずに歩いていけます。
浅瀬では二枚貝を獲ることができ、魚も豊富です。
気になったのは、鳥の姿を見なかったことです。島のご主人に、渡り鳥が来ないかと聞いたら、それはない、とのことでした。

潮が引いてくると、隣の島に渡る「橋」ができ、ぬれずにあるいていける。
潮が引いてくると、隣の島に渡る「橋」ができ、ぬれずにあるいていける。
ほとんど、「橋」でつながった。
ほとんど、「橋」でつながった。
犬も、慣れたもんで浅瀬を歩いて、隣の島に渡っている。
犬も、慣れたもんで浅瀬を歩いて、隣の島に渡っている。

島の光景

毎日、礼拝している。
毎日、礼拝している。
島の植物(の一部)
島の植物(の一部)
こんな沖合の島でも、毎日、たくさんのゴミが漂着する。
こんな沖合の島でも、毎日、たくさんのゴミが漂着する。

Good Bye!

当初は、島にのんびり2泊しようかとも思いましたが、蚊の猛攻にもう1回耐えられるか心配だったし、カマウ岬にも行ってみたいし、ということで、翌日の夕方の定期船で島を離れることにしました。定期船といっても、島に泊まったのは2人なので、当然、乗船者は2人です。

 ホンチョン桟橋に戻ってきたら、数週間前からメールで船の運航や桟橋までの行き方、島の事情などを教えてもらっていた船会社の Nguyen Ly さんがいました。
 ここからは同行の Long さんが電話で呼んでいたタクシーに乗って、バス便がある近くのターミナル(Bến Xe Ba Hòn, Kiên Lương)に行き、すぐ来たバスに乗り換えて、もう暗くなったQL80をキエンザン市に向かいました。

ベトナムの紹介(写真)