ビントゥアン省の省都ファンティエット市の東部にあるムイネーの代表的な観光スポットを紹介します (2015年訪問)。

  • ふつうの漁船やタライ舟のような漁船が海に浮かぶフィッシング・ヴィレッジ。
  • 赤い土と白い石灰岩の奇岩が織りなす非日常的な光景を見ながら歩く「妖精の渓流」。
  • 白砂の砂丘を爆走するサンドバギー。
  • 見渡すかぎりどこまでも赤い砂がつづいている砂丘。

ムイネーは、ニャチャンなどの比べて出遅れていましたが、いまリゾート地として注目されているようです。
訪問した2015年10月の観光客は少なく、ゆったりと楽しめました。
ちなみに、フィッシング・ヴィレッジと妖精の渓流はバイクタクシーで、砂丘2か所は現地ツアーバスに乗ってまわりました。

漁船がいっぱい (Muine Fishing Village)

朝6時半にホテルの前でバイクタクシー運転手(セオム)と待ち合わせ。
昨日、チャム塔とファンティエット中央市場を案内してもらったセオムが信頼できそうだったので、次の日の午前中の案内も頼んだのです。
最初は、「フィッシング・ヴィレッジ (Muine Fishing Village)」。


漁をおえて海岸に戻ってきた「たらい舟」や漁船に、魚を買う人が集まっていました。

どんな魚がとれているのかを見たくて、海岸に下りてみました。

朝食がまだだったので、海岸が見えるカフェにセオムの案内ではいりました。

妖精の渓流スイティエン (Fairy Stream;Suoi Tien)

スイ (SUỐI=渓流)+ティエン (TIÊN=妖精) と呼ばれる小川です。
シンツーリスト・ムイネー支店から東にグエン・ディン・チュウ通りを2km半進んだところから、ニョクナム醸造所の脇を下りると、小川が流れています。幅3mぐらいの生ぬるくて浅い流れです。
サンダル履きか裸足になって、ゆっくりとした流れをさかのぼります。


スイティエンの見どころは、赤い土と白い奇岩(石灰岩)と赤みを帯びた小川の流れ、湿地に生えている緑色の草と可憐な花、周囲に見える木の緑、真っ青な空、が織りなすファンタスティックな風景です。
ダチョウ乗りができるアトラクション、渓流に椅子とテーブルを置いて営業しているカフェも楽しめます。
最終地点には滝があります。
ジリジリと照りつける太陽は強力ですが、水のなかを歩くのでさわやかさもあります。
往復1時間、のんびりしても1時間半あれば観光できます。セオムに、戻るまで待っていてもらいました。

白砂の砂丘 (White Sand Dunes) でサンドバギーに乗る

ムイネーでの初日は、朝ダラットから乗ってきたサイゴン行き長距離バスをサイゴンツーリスト・ムイネー支店前で昼過ぎに降り、予約していた目の前のサイゴンツーリスト経営のホテルにチェックイン。
チャム塔に行くことだけしか決めていなかったので、どんなツアーがあるのかを聞きにムイネー支店に出かけました。
すると、次の日の午後2時半にスタートする、砂丘2箇所に行くツアーバスがあったので予約。
でも、なんで午後2時半なんて遅い時間に出発するんだろう、中途半端な時間だな。

翌日、ツアーバスはムイネー支店を出発して海岸沿いに、広い敷地のリゾートマンションをいくつも通りすぎ、30分ちょっと走って白い砂丘に到着。
ここに来て、遅い時間の出発に合点が行きました。
燃える太陽の光が直射する砂の上は、とにかく熱い。真昼にここに立ったら、すぐにクラクラきてしまいそう。
ツアーバスに乗っていたのは10人ぐらいの半分以上は、砂丘への入口にある休憩所の日陰に入ってシントーを飲んだり土産物をみたりするようでした。


見渡すかぎり、赤みを少し帯びた白い砂が広がっています。

私は客引きの若い男子が誘うサンドバギーの20分・40万ドン(約2,000円)は、ちょっと高いなと思う反面、いま乗るのが人生最後の機会になるだろうという予感が強く沸き、乗ることにしました。
かつて雪山でスノーモービルを運転したことがあって、運転は似たようなものだろうから、サンドバギーをひとりで運転してみようかという気持ちも起きましたが、予備知識がない未知のところなので、その若い男子の後ろに座ることにしました。

若い男子は、急加速で走り出し、すごいスピードで砂丘を走りまわります。真っ逆さまに落ちるかのような急な斜面をスピードをあげて下ります。その迫力は、ジェットコースターの比ではありません。
20分が終了したら、その男の子に、運転したんだからチップをくれと迫られ、いくばくかを渡しました。
これから年齢を重ねると腰がどんどん動かなくなってくるから、ラストチャンスを逃さず体験できて満足でした。

赤砂の砂丘 (Red Sand Dunes) で感傷にひたる?

白砂の砂丘の次に来たのは、ムイネー中心地に近い「赤砂の砂丘」。
文字通り、赤茶色の砂の丘が広がっていました。見たことのない光景です。


ここにはサンドバギーのような派手なアトラクションはありません。
砂丘の尻滑りを誘うおばさんが、お尻に敷く貸シートを手に、誘ってきました。
これはパスして、ひとりで砂丘を歩き回りました。火星の表面を歩いているような気持ちでした。