フォンニャ洞窟の「歯」

フォンニャ=ケバン国立公園は、2003年7月3日、ユネスコ世界遺産に登録され、2015年にエリアが拡張されました。アジアで最も古くできたカルスト地帯で、約300の洞窟(鍾乳洞)がありますが、ほとんどは未調査です。観光で行くところは、通常、フォンニャ洞窟と天国の洞窟です。

ドンホイ市のミニホテルを通じて申し込んだツアー(4000円)は、午前中にフンニャ洞窟、ランチを食べてから午後はパラダイス洞窟をまわり、近くの渓流で自由行動という内容。
予定では午後5時帰着でしたが、みんなをゆっくり過ごさせてくれて、ドンホイ市に戻ったのは午後6時でした。

ここでは、2014年に見学した「フォンニャ洞窟」を紹介します。「天国の洞窟」は、世界遺産フォンニャ=ケバン国立公園の「天国の洞窟」をご覧ください。

船着き場からボートに乗って洞窟へ移動

ツアーのマイクロバスはあちこちのミニホテルに寄って、お客をピックアップしていきます。私の泊まっていたミニホテルがピックアップコースの最初(午前8時)だったので、いちばん前の座席をゲット。ベトナム人ガイドが聞き取りやすい英語で、てきぱきと、ユーモアを交えて注意事項や国立公園、洞窟などを説明してくれるうちに、到着。

マイクロバスを降り、ここでボートに乗り換えます。

ツアー客は多様な国籍の18人。若い人がほとんどでしたが、年輩の夫婦も3組いました。

以下、ボートの旅のスライドショーで、自動的に写真が変化していきます。
また、写真をクリックすると大きくなります。写真の左右の矢印状をクリックすると、写真が変わります。

えっ!? ここから入るの?

巨大な岩の壁が目の前にそびえています。右側に船着き場があるので、ここでボートを降りるのだと思っていたら・・・

ボートは岩壁に開いた小さな穴に向かって進みます。マサカ!!??
川の水位によっては、中に入れないこともあるそうです。

真っ暗な穴に、ボートは入っていきます。エンジンは切って、手漕ぎで慎重に進みます。

ボートに乗ったまま洞窟探検

以下、舟に乗っての洞窟探検のスライドショーです。

巨大鍾乳石・石筍に圧倒される

洞窟を奥へ奥へと入っていったボートは、洞窟のなかでわれわれを降ろします。洞窟はまだまだ続いていますが、観光客が行けるのはここまでのようです。
ボートを降りたところには、巨大な石筍がそそり立っていました。
突然あらわれた光景に、みな興奮しています。
ここからは、こうした鍾乳石などを見学しながら、歩いて、舟がはいってきた洞窟の入口のほうに歩いていきます。

ウィキペディアのフォンニャ=ケバン国立公園に関する説明によると、

フォンニャとは「歯の洞窟」という意味である。……
9 – 10世紀にチャム族が仏教の聖域として利用し、1990年に英国の探検隊が地下及び水中の地図を作成し、総延長を計測した。ベトナム戦争中は、武器庫または病院として利用され、アメリカ軍の爆撃の標的となった。

とのことです。たしかに、巨大生物の歯とも、脚の骨とも見えます。

洞窟の入口に、歩いて戻ってきました。

洞窟の入口付近から、山に登っていくと、お寺がありました。

洞窟の入口の脇にある船着き場から再びボートに乗ってソン川を戻り、ランチを食べてから「天国の洞窟」へマイクロバスで移動しました。

ベトナムの紹介(写真)