ムイネーでの3日間
ムイネーには、2015年10月中旬の3日間、滞在しました。
1日目:ダラットから長距離バスでムイネーへ
1日目:ダラットを朝8時半発のサイゴン行き長距離バスに乗り、12時半にムイネーのシンツーリスト・ムイネーオフィスに到着。
ホテルの向かいにあったレストランでランチを食べ、部屋に戻ったのが午後1時半ごろ。ムイネーで何をするかは、チャム塔を見ること以外は、まったく決めていません。
疲れてるし、ちょっと休もうか、それともどこかに出かけようか。コテージの前の砂浜をウロウロしたり、プールの周りにある椅子に寝転がったりしましたが、とにかく暑い。
いずれにしても、動き始めることができそうなのは、太陽が低くなる午後3時を過ぎてからだ。まずは、唯一、目的にしていたチャム塔に行こうと決心しました。
セオム (バイクタクシー運転手) との出会い
ホテルのインフォメーションに行って、バイクタクシーとの交渉を頼みましたが、やってくれません。
どうしたものかと道路に出たら、道の前にいたバイクタクシー運転手(セオム)と目があってしまい、値段交渉。
ここからチャム塔まで約11km、行くのに20分、戻るのに20分、見学20分で1時間コースです。 チャム塔での見学時間は自由にしてもいい、という条件で、10万ドンで妥結。
実際には、写真を撮っていたので、約束より10分オーバー。さらに帰り道の途中の景色のいい海岸で一休み。自由に写真を撮らせてくれました。
ホテル前に戻ってきても、チップなどを請求することもなく、よさそうな運転手だったので、
「安くて美味しいレストランを教えてくれ、一緒に食べないか」
と誘ったらOKで、彼がお薦めのシーフードレストランに行きました。
一人旅は気楽でいいのですが、食事のときが惨めです。 シーフード料理を注文しても1皿の量が多くて何皿(何種類)もの料理を食べられません。
セオムと一緒に、晩御飯を食べる
連れていってもらったレストランは、貝の身はプリプリ、イカは肉厚、海老は新鮮。
海老、貝2種類、イカ、すべて7万5,000ドン (約400円)。ビールが1本1万ドンで、3本ずつ6本飲んだから6万ドン。
こんなに新鮮で、身が引き締まった魚介類を腹いっぱい食べて、締めて36万ドン (2,000円弱)。堪能しました。
食事をしながら、私は日本語・運転手さんはベトナム語で「会話」して、運転手さんの奥さんは私が泊まっているホテルで清掃をしていて、彼の本業は漁師で、たらい舟に乗って、イカ釣りをしていることなどが分かりました。
運転手さんは、料理に手をつけず、私にどんどん勧めながら、ビールを飲んでいるだけ。
食べなかった料理は家に持って帰るんだろうなと思いつつ、勧められるがままに、美味しいから、私はたくさん食べてしまいました。
テーブルを立つとき、彼は食べきれなかった料理を、やっぱり、テイクアウトしていました。 あんなに食べ過ぎなければよかったなーと、内心、自分の食い意地に恥じ入りました。
ホテルへの帰り道、私が「ビールをホテルで買うとnot cheep」と言っていたのを覚えていた運転手さんは、路上のお店に寄ってくれました。
2日目:ムイネー/ファンティエットを観光
翌2日目も、朝から昼まで、フィッシング・ヴィレッジ、妖精の渓流、ファンティエット中央マーケット、の3か所に連れて行ってもらいました。
昼前に運転手さんと別れ、午後は、前日に予約したツアーバスで、白砂の砂丘・赤砂の砂丘に行きました。
この日の晩御飯も、前夜につづき、運転手さんと一緒に食べました。
それから彼の家に行って、奥さんも加わり、隣家の若い人も合流し、ちょっとだけビールを飲みました。
運転手さんが言うには、
「あしたの朝7時にホテルに迎えに行こう。そして、友人が朝水揚げする獲れたての新鮮な魚介類を、この自宅で食べよう。no moneyだ」。
そして3日目の朝、海岸にて
朝食は、カフェで。
前日の約束どおり、セオム (バイクタクシー運転手) は、ホテルの入口で、朝7時に待っていてくれました。
すぐ、モトバイクの後ろに乗って出発。
彼の自宅に向かうのかと思ったら、行きつけのカフェで一休み。常連さんたちが集まってきます。登校途中の子どもたちも、朝食を食べにきます。
私もコーヒーを飲みながらバインミーを食べ、ゆったりと、目の前の道路を眺めるひとときでした。
運転手さんは、これから自分の釣り船が置いてある海岸へ行こうと誘います。
漁師仲間から魚・イカをゲット
セオムが所有している釣り船を見に、海岸へ。
運転手さんの釣り船が置いてある海岸は、カフェのすぐ近くでした。民家の脇の細い道というか、民家の庭先に入っていきます。ニョクマムを造るカメが並んでいる横をすり抜けます。
海岸には、天にまで伸びていきそうな、高い高いヤシの木がまっすぐ立っています。ほかのヤシの木は、強風によってか、斜めに、曲がって立っています。まっすぐなヤシの木の下に、彼の舟がありました。丸いたらい舟です。時間は、午前8時。
よその家の庭先を抜けると、ビーチが見えた ニョクマムを造っている 海岸に建つ家 孫の面倒をみているお婆さん 運転手さんの舟 大物でも釣り上げられるゴツイ釣り糸と釣り針
たらい舟が漁から戻ってきた
運転手さんに、釣りの道具を見せてもらったり、舟に乗せてもらったりしているうちに、1艘のたらい舟がだんだん近づいてきました。
彼も手伝って、砂浜まで引き上げます。
とれたイカは、おばさんが買っていきました。マーケットで売るのかもしれません。
不漁だったのか、獲物は少しでした。
また、1艘が戻ってきました。
沖合から、たらい舟が近づいてきた 漁師さんが波打ち際まで引っ張ってくると、 海岸にいた男たちが、手伝って陸揚げ 漁の成果 このおばさんが、全量買ったようだ 別の舟も、戻ってきた
魚、カニ、イカをゲット
午前9時。運転手さんの友達が漁から戻ってきました。
つながって見えた2艘が、海岸に近づくと離れ、赤い旗をたてたほうが先に波打ち際に着きました。このたらい舟は、スクリューがついた動力たらい舟で、重いのでしょう。3人で担いで、運び揚げます。
早速、運転手さんは、獲物の品定め。美味しそうなカニを選びます。
地域のマーケット:Ham Tien Market
獲れたての魚介を入手し、運転手さんのお宅にうかがう前に寄ったのは、地元の小さなマーケットでした。
彼は野菜を少し買い、私はビールを買い込みます。
セオムの家で、SAIGON行き長距離バス出発ぎりぎりまでご馳走になる
09:20 マーケットに寄ってから、セオムのお宅へ。着いたらすぐ、彼は調理をはじめました。
セオムのお宅への途中 セオムのお宅への途中 セオムのお宅に下がっていた
10:00 隣家の人も集まり、ベランダに車座になっての宴会。獲れたての魚、カニ、イカ(と言っていたが、明らかに「タコ」だ)を食べながら、次から次へとビールが出てきます。
ホテルから10時だと聞いていたチェックアウト時間が過ぎているので、気が気でなりません。そう伝えても、運転手さんは「No prpblem」と言って、またビールをすすめてきます。
11:30 いったんホテルに戻ってチェックアウトし、スーツケースをフロントに預けて、再びセオムのお宅へ戻りました。
ハンモックで昼寝を勧められたので、お言葉に甘えます。いい気持ちです。
このハンモックで、しばし昼寝
13:00 隣人たちとお別れし、シンツーリストの支店で、バスのチェックイン。ホテルに預けた荷物をとってきてバスに運びました。
運転手さんは、路上の果物屋でミカンを買い、私に、バスのなかで食べるようにとプレゼントしてくれました。
「また会おう。こんど来るときは、安くて快適なホテルを紹介してあげる」と言ってくれます。すぐ、また来たいな~。
13:30 SAIGON行きの長距離バスが出発。スリーピングバスだから、横になれて、楽です。
18:30 渋滞もなく、スムースに、ホーチミン市1区デ・ターム通りのシンツーリスト・オフィス前に到着。
ムイネー滞在は正味2日間という短い旅でしたが、思い出がいっぱいつまった濃密な旅でした。