FUJI教育基金第29回総会開催

来年の基金終了を目前にした総会

FUJI教育基金は2024-2025年度の奨学金授与をもって基金(ファンド)をすべて取り崩し、終了することが決まっています。
第29回総会の大きな課題は、基金終了の見通しを考慮しながら2023-2024年度奨学金を決定すること、コロナ禍で3年間(南部)ないし4年間(北部・中部)実施できなかった奨学金授与の旅をどのように行うかを決定することにありました。

ルーン代表の開会挨拶

1991年から始め、1996年に基金となり、三十年にわたって行ってきた奨学金授与は、寄る年波に勝てず、あと2年で終わりを迎えます。
今年は北部・中部の学校、来年は南部の学校へ最後の奨学金授与の旅を計画していて、良い旅になることを願っています。
基金が終わっても、奨学生たちはFUJIのことを忘れないでしょう。
カントー大学の最初のころの奨学生たちが、いま同大学の先生となって、学生を指導しています。幼稚園、小学校、中学校、高校の先生となって、社会に貢献している元奨学生も多くいます。
会員の皆様の励ましで、今日まで続けることができました。
FUJI教育基金が終わっても、FUJIの気持ちをもちつづけていただきたいと願います。

議事内容

総会では、基金会計(ファンド)報告、事務費報告及び次年度予算、会計監査報告、2022-2023年度奨学金授与実績と2023-2024年度奨学金贈呈案、活動報告、基金(ファンド)終了(2023-2024年度)見通し、2023年の奨学金授与の旅の件についての提案があり、質疑応答・議論のあと、上記議案が出席会員全員の賛成で可決されました。
また、今年は役員改選期(任期2年)にあたり、新役員の選出を行い、現役員全員が再任されました。

2023-2024年度奨学金

2022-2023年度奨学金は8校の合計550名に、総額630万円を授与しました。

2023-2024年度奨学金約5%増額(大学は据置き)し、合計555名に、概算6,724,444円の授与を決定しました。
奨学金贈呈案の提案では、生徒・学生の状況、ベトナムの学校で全国的に行われている授業料値上げの状況などをふまえ、

  1. 奨学金は2023-2024年度で増額し、2024-2025年度(最終年度)は前年据置きとする、
  2. カントー大学奨学金贈呈人数を増やす、
  3. 貧しい家庭にあってASLと闘いつつ勉強に励んでいるアンザン大学情報学部在学のAさんに対し特別枠で2023-2024年度、2024-2025年度の奨学金を贈呈する

という説明がありました。

「2023年奨学金授与の旅」の実施を決定

2023年奨学金授与の旅を実施し、北部・中部の授与校を訪問することが決まりました。
運営委員会では、2023年奨学金授与の旅を実施する方向で、会員へのアンケートを実施 (2023年4月)し、運営委員有志による奨学金授与8校への事前調査旅行 (2023年5月) を行い、参加者の安全を第一に考えながら検討を重ねてきました。
2023年は北部・中部の授与校、2024年は南部の授与校を訪問して、FUJI教育基金での授与の旅の最後となります。

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