![浮珠廟](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/989339d4ce69cb428272e64e71b43f1b.jpg?fit=600%2C900&ssl=1)
タンソンニャット空港の東を流れるヴァム・トゥアット川(旧ベン・カット川)の中洲にピカピカの寺院があるらしいことは知っていたのですが、その中洲にどうやって渡ったらいいのか、わかりませんでした。そうしたら、友人のDiemさんが案内してくれるというので、お言葉にあまえて、連れていってもらいました。
Vòng Xoay Nguyễn Thái SơnのロータリーからNguyen Thai Son通りをVam Thuat川に向かい、突き当りを左折すると道は狭くなり、Tran Bao Giao 通りです。
![Tran Bao Giao Street](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/83e25b46c2e9175a5f2f8073bdedd01e.jpg?resize=675%2C450)
水龍宮
100mぐらい進むと、右の路地から、バイクが切れ目なく曲がってきます。ここは抜け道になっているのかと思いましたが、帰りに謎は解けました。
それはさておき、さらに数十メートル進むと、こんどは人が道にあふれています。「水龍宮」と書かれた寺院です。
![水龍宮入口](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/dc6aa2305a19faac760ea1d20d5a7411.jpg?resize=900%2C600)
中洲の寺院に行く前に、別の面白い寺院を案内してくれたのかなと思いつつ、中にはいりました。なかは線香の白い煙が充満し、大勢の人たちが参拝しています。ピカピカの像が、所狭しと並んでいます。(写真撮影OKとのこと。参拝客の邪魔にならないように気をつけて、シャッターを押しました)
![水龍宮のお堂内部正面](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/f32f00017701005745f7ce8f9adee4b8.jpg?resize=900%2C600)
大勢の神様が祀られています。それぞれの表情が豊かで、鮮やかに彩られ、お参りするより先に、見とれてしまいます。(↓下の小さな写真をクリックすると、それぞれ大きくなります。)
いくつか、目を惹かれたものがありました。
![「水龍宮」の龍](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/433dfd0d1f198fe25c077d723e5fabc6-1024x382.jpg?resize=1024%2C382)
![「水龍宮」の陶器破片模様](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/b1dc5eea6591374ed89d3bb1985364b9.jpg?resize=900%2C480)
![「水龍宮」の馬](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/235f4f0f2a3c5ba88d1fd9cc5f6fe67f.jpg?resize=900%2C412)
![「水龍宮」の巻線香](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/cd43a437c4dd70afbb56ecdbe6aa2830.jpg?resize=900%2C599)
![「水龍宮」の孫悟空](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/d70a8d84379b4b5bdb44d8546880cf3e.jpg?resize=900%2C747)
Diemさんが私を、オートバイの駐輪場のようになっている右側の出口に誘導するので、水龍宮の参拝は終わり、セオムかタクシーで移動するのかと思ったら、入ってきた Tran Bao Giao 通り とは反対の方向へと、細い路地の奥に入っていくのです。どこに行くのだろう?と思いつつ、あとをついていくと・・・
![Vam Thuat川への通路](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/8fb344512d978cb0303db666c47245e7.jpg?resize=300%2C450)
![Vam Thuat川への通路にいる神様](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/cc94d98e2d8f7941007dcedfdb04205a.jpg?resize=450%2C300)
![Vam Thuat川への通路にいる犬(?)](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/91616e3c08648e626ec242bdc904f18e.jpg?resize=675%2C450)
![Vam Thuat川の渡し舟乗り場](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/50885557c4a40a0e3e7feb76331346ab.jpg?resize=900%2C600)
「水龍宮」の裏には、中洲の寺院へ行く渡し舟の発着所がありました。運賃は、往復で10,000VND(約50円)です。すでに人が大勢乗っているので、急いで乗り込みました。
![正面に、フーチャウ寺院 (Miếu nổi; Phù Châu Miếu)が見える。](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/1172251a765ba85c59608f93a575a1e2.jpg?resize=450%2C300)
![フーチャウ寺院 (Miếu nổi; Phù Châu Miếu)](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/b6f128a8f24a2f31a1451435dd44c83e.jpg?resize=675%2C450)
![フーチャウ寺院 (Miếu nổi; Phù Châu Miếu)に到着](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/162424e287b1e78a0b6cca8c26575944.jpg?resize=900%2C600)
フローティング・テンプル (Miếu nổi) と呼ばれるプー・チャウ寺院 (Phù Châu Miếu; 浮珠廟)
フーチャウ寺院 (Miếu nổi; Phù Châu Miếu) についての説明は断片的にしか見当たりません。以下は、私の推測をまじえた文章で、史実とちがうことを書いてしまっているかもしれません。誤っている箇所があったら、ご指摘ください。
フーチャウ寺院は、 Vam Thuat川(以前のBen Cat川)の中洲の砂丘(2,500平方メートル)に建てられています。
伝説によると、いまから3世紀ほどまえ、川岸で釣りをしていた漁師が、女性の死体(Thủy Tế の像)を見つけました。それを浮き島に葬って弔い、礼拝するために小さな寺院を建てたそうです。
その後、人々や漁船の所有者たちが、多く、礼拝のためにここを訪れるようになり、彼らは徐々に、広々とした寺院を建てました。
1975年以前は、ここはサイゴンの人々の人気のある礼拝地でしたが、その後はほとんど放棄されました。1989年、中国系の Luc Cau 氏がお金を出して、寺院を修復しました。
![フーチャウ寺院の門](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/382e4f57efb88e323a3cbb33a0acd2ec.jpg?resize=900%2C600)
![浮珠廟](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/83ff8fa1b473895028670732927f965c.jpg?resize=900%2C600)
![空には航空機](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/c708fdce601e7fe59e158f2b998391ab.jpg?resize=900%2C512)
![浮珠廟](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/4410072733487029a8143ca80ea854cb.jpg?resize=900%2C600)
![天井](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/05a3e1f029b35a61a81bd98f95776f36.jpg?resize=900%2C474)
![浮珠廟の装飾](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/a207f8ad67cd155f7cb16e2686586255-1024x541.jpg?resize=1024%2C541)
(↑小さな写真をクリックすると、それぞれ大きくなります。)
龍宮城のような小さいお堂が、廟の隣にあります。
![浮珠廟の隣に建つお堂](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/95134462085895148a338bc0b14b0759.jpg?resize=900%2C600)
![お堂のなか](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/35cfac13289e7af255832880b32a693e.jpg?resize=450%2C675)
![お堂のなか](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/7769b02cac82df43c48ff086431395ba-1024x500.jpg?resize=1024%2C500)
浮珠廟の裏にまわってみると、屋台の食べ物屋があるようでした。お客さんもいて、にぎやか。
ナマズや亀、それに小鳥を売ってます。
えっ! これ、食べるの?????
![屋台の食べ物屋さん?](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/69679cb565be0e73b97b4234dcdda45c.jpg?resize=900%2C502)
食べ物ではなかった!
これらを放して、幸福を祈るためでした。ベトナムや中国やミャンマーでは、小鳥を売っているお寺が、よくありました。買った小鳥を空に放って幸せを祈ります。でも、ナマズや亀をそうするとは、知らなかった。
Diemさんが小さい亀を10匹買ってくれました。渡し舟が着いたところから、川に、1匹ずつ、やさしく、祈りながら放しました。
![子亀を10匹、川に放しました。](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/c75308008d1ea638c3d3d843784a64b4.jpg?resize=900%2C437)
![子亀はどこへ泳いでいったのか?](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/e666e362739c487f6ead85248d6186dd.jpg?resize=900%2C600)
舟着き場の脇には観音 (?) 像があり、その前の小さな広場では家族連れがくつろいでいたり、少年が書を書いていたり、おみやげを売っている人もいました。
![観音(?)像](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/c4342527f8c52186b774e793b38c7bb0.jpg?resize=900%2C600)
![くつろぐ人、おみやげを売る人がいました。](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/67782895135429a9bd4d94a53b0de812.jpg?resize=900%2C411)
![書を書く少年。](https://i0.wp.com/new.fuji-qhb.org/wp-content/uploads/2019/10/00aef33f205b65e95feca31d3bc75e4b.jpg?resize=900%2C523)
満員の参拝客を乗せてきた舟に、ふたたび舟着き場から乗り込み、来た水龍宮の脇の通路を通り抜けて、歩いてNguyen Thai Son通りまで出ました。途中、多数のバイクが出てきた小道を覗いたら、ヴァム・トゥアット川 (sông Vàm Thuật) の対岸とを結ぶフェリー乗り場がありました。
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