
チャンアン:小舟でめぐる「陸のハロン湾」
カルスト地形の景勝地で、隆起した結果、現在のような景観になりました。かつては海のなかにあったそうです。
ハスの花と水草の緑が映える水の散歩道を、女船頭さんがオールを漕ぐ小舟に乗り、洞窟を10か所くぐりぬける約3時間半の舟旅でした。
タムコックの舟めぐりよりも見どころがたっぷりあります。また、タムコックのような、 下船時の 「チップくれ攻勢」がありませんでした。2014年10月の訪問です。
ここは、2014年の第38回世界遺産委員会で世界遺産として登録された「チャン・アン複合景観」に属しています。

正面の神社に上陸して、ひとやすみ。

あとから、あとから現れる洞窟。川が増水したら、くぐれないでしょう。

小舟の旅も、おわりに近づきました。


古都ホアルー
ベトナム最初の独立王朝である、丁部領が建国した丁朝(966~980年)の都です。 丁部領が築いた宮殿などの建物は、ほとんど現存していません。丁朝に続く前黎朝(980~1009年)も都をホアルーに置きましたが、1010年に李朝がタンロン(昇龍=現在のハノイ)に遷都しました。
ここも、 2014年の第38回世界遺産委員会で世界遺産として登録された「チャン・アン複合景観」に属しています。

大きいことはいいことだ (?):バイディン寺(Chùa Bái Đính)
ホアルーの先に、バイディン寺があります。
FUJI教育基金では2008年に、奨学金を贈っているチャットビン中学校の生徒たちといっしょに、ここを訪れています(2008年FUJI奨学金授与の旅)。
私は2014年10月に訪問しましたが、十年以上前から建設が始まっていたベトナム随一の大規模な仏教寺院です。
入口から山門までの距離が長くて、電気カートに乗って移動します。
境内には、「東南アジアでいちばん大きい」云々の鐘や仏様がたくさんあります。
訪問から5年たっています。いまは、どんな賑わいでしょうか?

バイディン寺の歴史は古く、もともと、今から千年前の李朝時代、バイディン山の石灰岩の洞窟の中に開かれました。
ハノイ歴史研究会HP「知ろうベトナム! バイディン寺Chùa Bái Đính ~山腹に建てられた巨大仏教寺院~」
その洞窟の近くに、近年巨大な新しいバイディン寺が完成しました。2003年に起工、完成前からその巨大さで話題を呼んでいましたが、2008年に落成し、2014年にはヴェサックデー(釈迦誕生日)の祭りが盛大に行われました。
ベトナムの紹介(写真)
- 中部地方(Miền Trung)
- DMZ (非武装中立地帯) の戦跡を訪ねる
- クアンナム省のチャム遺跡 in 1997
- ゲアン省の省都ヴィン市と、革命家の生家を訪問
- チャンパ王国最南端のチャム塔:ファンティエット(1)
- ニントゥアン省のチャム塔 (Tháp Chăm)
- バイクタクシー運転手は漁師だった:ファンティエット(3)
- ビンディン省のチャム塔 (Tháp Chăm)
- ファンティエットの風景:ファンティエット(4)
- 世界遺産「フォンニャ=ケバン国立公園」:フォンニャ洞窟を観光
- 世界遺産「フォンニャ=ケバン国立公園」観光拠点:ドンホイ市
- 世界遺産フォンニャ=ケバン国立公園の「天国の洞窟」
- 瀟洒な高原の街:コントゥム市 (tp. Kon Tum)
- 美しい街・クイニョン市 (ビンディン省)
- 赤い砂丘・白い砂丘、妖精の渓流:ファンティエット(2)
- 風水による世界遺産「胡朝の城塞」
- 北部地方(Miền Bắc)
- 南部地方(Miền Nam)
- “ベトナム最後の楽園” コンソン島
- 「トラの檻」(政治犯収容所)があったコンソン島
- 「南のハロン湾」に浮かぶ小さな3つの島 Ba Hòn Đầm
- アンザン (An Giang) 省の省都ロンスエン (Long Xuyên) 市
- ソクチャン省のユニークな4寺院
- タイランド湾に面した200kmの海岸線をもつキエンザン省
- チャスー(Tra Su)の森―チャウドック近郊
- トゥック・ズップ (Tuc Dup) の丘:南ベトナム解放民族戦線の要塞
- ベトナム最南端のカマウ岬 Đất Mũi Cà Mau-1
- ベトナム最南端のカマウ岬 Đất Mũi Cà Mau-2
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- ポル・ポト ( Pol Pot) による虐殺の現場:バーチュックの納骨堂 (Nhà Mồ Ba Chúc)
- メコンデルタ最高峰カム山には、アジア最大と言われた弥勒菩薩像がある。
- 扶南国(1~7世紀) の港があったオケオ (Oc-èo) 遺跡
- 眺めの先はカンボジア:国境の街チャウドック市