カントー大学農学部での奨学金授与式
奨学金授与式
午前10時からカントー大学農学部で奨学金授与式を行い、6人の学生に奨学金を授与しました。
作物学科3年生と2年生の女子学生、食品加工学科2年生の男子学生、土壌学科3年生の女子学生、植物防疫学科3年生の男子学生、それに3年生の男子学生(学科は聞き漏らしてしまいました)の計6人です。
カントー大学農学部へは、2000年代のはじめまで毎年36人の学生に奨学金を贈っていましたが、他の国・機関・会社からカントー大学への奨学金が増えてきたこと、同じアンザン省にアンザン大学が新設されたことから、アンザン大学農学部への奨学金を増やすことにし、現在は6名の奨学生になっています。
植物防疫学科3年生の男子学生の感謝のことば
植物はそれぞれ違う花を咲かせ、人間はみな、それぞれ違う環境にあります。
私たちは、環境が厳しくても、困難を乗りこえるように努力を重ねています。
このようにできるのは、援助してくださる方々がいるおかげです。とくに、FUJI奨学金があるからです。
学費を払えるだけでなく、私たちの努力に対する励ましをいただいています。
これからもFUJI奨学金は、私たちといっしょに歩んでいってほしい。私たちは奨学金を目的に沿ったことに使い、皆様の期待を裏切らないようにがんばります。
農学部長ヴァン先生の挨拶
FUJI奨学金は物的な面だけでなく精神面でも、学生たちに対する大きなはげましになっています。
私もFUJI奨学金を受け取りました。FUJI奨学金は30年にわたって一緒にあゆんできました。学生のころ経済的に困っていたけれど、FUJI奨学金のおかげで頑張れ、将来の方向を定めることができました。
奨学生の皆さんもがんばって、期待にこたえてください。
農学部を代表して、お礼のことばを述べます。
FUJI教育基金の挨拶
・FUJI奨学金はカントー大学農学部への奨学金から始まった、
・始まったときの元日本留学生たちの想いを簡単に振り返り、
・ヴァン先生をはじめ元奨学生たちが社会に貢献していることを知り感激した、
・発展から取り残されている人たちのことを忘れず、
・地球環境問題など広い視野をもって勉強していってほしい。
学生たちとの交流
授与式が終わって、学生たちに将来のことを聞きました。また、われわれへの質問もありました。
*[男子学生] 日本が大好きで、日本で生活したい。どうやったら、日本に行けますか?(⇒ 先生が答えました:日本国費奨学金は枠が少なく大変だが、ほかに企業や大学の奨学金もある。奨学金を得るには学力プラス英語力をつけることが大事。)
自分は植物を栽培するのが好きで、とくに観葉植物は人をいやしてくれる。日本で5~10年仕事をしたあと帰国し、農業会社に勤め、将来は農場をつくるのが夢。
*[男子学生] アンザン省出身で、農業の発展につくしたい。
*[男子学生] バクリュウ省出身、卒業したらふるさとへ戻り、農業をする。
*[学生係りの先生から質問] 日本は素晴らしいし、日本人は勤勉だが、家庭に入ると日本人女性が働かなくなるのは、なぜ?(⇒ FUJI側から何人か答えましたが、納得したかな?)
奨学生たちと昼食を食べながら懇談
そのあと校舎の一角で、いっしょに食事をしながら、奨学生、先生方と懇談しました。
いままでは学生食堂で懇談会をしていましたが、はじめて、渡り廊下に差し掛かるところにテーブルが用意され、料理がでてきました。お米が美味しく、思わず何杯もお代わりをしてしまいました。