「最後の楽園」 コンソン島を紹介します。
ベトナム最後の楽園と呼ばれるコンソン島 (Côn Sơn) は、南シナ海に浮かぶコンダオ諸島 (Côn Đảo) のなかでいちばん大きく、ソクチャン省の南東約80km、ホーチミン市の南方約230km、ブンタウ市の南南東約200kmにある島で、北緯8.6度、南シナ海にあります。
アオウミガメの産卵地として知られ、ジュゴンやイルカなどが生息し、サンゴ礁やマングローブなどの豊かな生態系は、環境保全地域として保護されています。
どこまでも青い空、海底に波の紋様が絶えずかたちを変えて映っている澄んだ海。ゆったりとした時間が流れているコンソン島を、“ベトナム最後の楽園” コンソン島 で紹介します。写真は、2014年春に訪問したとき撮ったものです。
目 次
1 海
2 海辺のcafe
3 いちば
4 中心部たんぼう
5 コンダオ寺とハンズオン墓地
5.1 コンダオ寺
5.2 ハンズオン墓地
5.3 ヴォ・ティ・サウ公園
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コンソン島には、先史時代にまださかのぼれる歴史があります。16世紀から、ポルトガル、フランス、イギリスがやってきて、1861年にフランスが占領します。そして、この島は、悔い改めない政治囚などの流刑地になり、45年前まで「地獄」がありました。これは、人類が忘れてはならない歴史です。その貴重な文化遺産を「「トラの檻」(政治犯収容所)があったコンソン島」で紹介します。
目 次
1 コンダオ収容所
2 フランスによる植民地統治時代につくられた収容所
2.1 フートゥオン収容所 (Trai Phu Tuong; French Tiger Cages)
2.1.1 集団房
2.1.2 トラの檻(フランス式)
2.1.2.1 真上から容赦なく、じりじりと照りつける灼熱の太陽。日射を遮るものがない青天井の独房。
2.1.2.2 トラを調教するように、天井の鉄格子から看守が棒で突いたり薬品を振りかける監獄
2.1.2.3 資 料
2.2 フーハイ収容所 (Trai Phu Hai)
2.3 フート(Phu Tho)収容所
3 アメリカによる侵略戦争時代につくられた収容所
3.1 フービン収容所 (Thai Phu Binh; American Style)
3.2 フーアン収容所 (Thai Phu An)
4 コンダオ博物館で知るコンダオの自然と歴史
4.1 コンダオ博物館
4.2 ベトナムの歴史とコンダオの歴史(コンダオ博物館での展示をもとに構成)
4.3 コンダオ刑務所内での驚くべき闘い