2024年奨学金授与の旅:カントー大学農業大学

FUJI教育基金は2024-2025年度の奨学金授与をもって、1996年から約30年間つづけてきた活動を終了し、解散します。
今回のメコンデルタ各校を訪問する奨学金授与の旅も、最後の旅になります。
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バン学長の挨拶:FUJIの元奨学生は、メコンデルタで活躍している。
「1990年にカントー大学に入学しました。当時、農学部は栽培科と畜産科あわせて100人の学部でした。
チャウドック出身の私は、(FUJI教育基金になる前、元日本留学生が贈った)奨学金をもらいました。副学長もFUJIの奨学金をもらい、ほかにも数人の先生がいます。当大学の主な対象は、メコンデルタの農村地域の学生です。私が知っている範囲でも、FUJIの元奨学生はメコンデルタで、かなりの地位になって活躍しています。
現在、カントー国家大学を構成する農業大学となって、4,000人の学生がおり、国際的に高いレベルの大学となり、ベトナム農業に大きな貢献をしています。」
FUJI教育基金の挨拶 平田さん
平田さんが、FUJI教育基金を代表して挨拶しました。平田さんのご主人は、農工大教授を退官後の1998~2001年に、JICAから派遣され、カントー大学で学生たちを教えていました。

皆さん、こんにちは。
私は平田綾子と申します。
名字の「平田」という日本語の意味は、「平らな田」という意味です。名前の「綾子」の意味は絹糸の織物という意味です。
このように日本語の名字と名前には何か意味があります。
さて、今日私がここに参りましたのは、カントー大学とカントー大学の学生さん、そして職員の方にお礼を申し上げるためです。
と申しますのは、私の夫、名前は平田熈と申しますが、カントー大学に大変お世話になったからです。またカントー大学で働いていた時にFUJI教育基金のメンバーになりました。
夫は5年前に亡くなりましたので私がここに参りました。夫がカントー大学にいたのは1998年から2001年、約4年間です。今から20年以上も前の事です。ここにいらっしゃる奨学生の皆様が生まれる前に、学生さんたちに農学を教えていました。
その学生さんたちは今では40代前後の社会人になっていて、ベトナムであるいは日本で、あるいは外国で活躍していることでしょう。
夫はカントー大学もベトナムも大好きでした。ベトナム各地へ農業の実態調査に出かけました。また、かつて所属していた東京農工大学の先生方をカントー大学へお呼びして農学の講義をしていただきました。学生さんたちに広い視野を持って勉強してほしいと願っていました。
カントー大学を退職して日本に帰国してからはアマチュアの合唱団に入り歌うことを楽しんでいました。合唱団を連れてベトナムに来てベトナムの人たちと歌の交流をしたこともあります。
夫の名前の「熈 (ひろし)」の日本語は、「広く行き渡らせる」という意味です。
夫はカントー大学の学生さんたちに農学のこと、日本のことを知ってほしい、学んでほしい、自分が大切と思っていることを広く行き渡らせたいと願っていたのだと思います。自分の名前の通りに。
最後になりましたが、この度カントー大学にお礼を申し上げる機会をいただき皆様に深く感謝いたします。
ありがとうございました。
奨学金の授与、プレゼントの交換
大学からFUJIに米粒で風景を描いた額装をいただき、FUJIから大学へは友禅染の額装を贈呈し、FUJIのひとりひとりに大学から記念品をいただいたあと、10人の奨学生へ各5,000,000ベトナムドンの奨学金を贈呈しました。
奨学生からの挨拶
4年生ニーさんから、「FUJIからの奨学金は、頑張ることへのモチベーションを与え、励ましてくれている。おかげで自信をもち、もっと勉強できるようないなった。皆さんからいただいた奨学金は、勉強のためになることにつかい、勉強にがんばります」という感謝の言葉をもらいました。
学生たちが「ありがとうFUJI」の合唱
奨学生たちが正面の壇上に並んで歌いだしました。「ありがとうFUJI」です。予期していなかったのでビックリすると同時に、嬉しい気持ちが湧いてきました。
この歌は、ハノイからボランティアで今回の授与の旅に参加してくれているグエン・テ・ヴィンさんとシンガー ハイ・イェンさんが、FUJI教育基金の最後の奨学金授与の旅にあたって作詞・作曲した歌です。
1991年以来――基金となってからは1996年以来――、三十年以上にわたって贈りつづけたカンドー大学学生への奨学金が、今回の授与を最後に終了することへの感慨と、奨学生たちのこれからへの期待とが、奨学生の歌を聴きながらあたまのなかを駆けめぐりました。
ランチを食べながらの交流とお別れ
農業大学の食堂で、学長、教授たち、奨学生たちと一緒にテーブルを囲んで食事をしながら交流しました。授与式・交流会から参加してくれた、JICAの「気候変動下のメコンデルタ地域における持続可能な発展に向けた産官学連携プロジェクト」でカントー大学に駐在している今井淳一さん、田中祐志さんも、一緒にテーブルを囲みました。
さらに、元奨学生も駆けつけてくれて、思い出多い最後の訪問となりました。


