ベトナム奥地の学校-5 (長谷川義春)

奥地の学校に宿舎を作ろう!!

 地域によって状況には大きな差がありますが、人口過疎のベトナム奥地の学校は広大な学区(校区)を設けざるをえないため、学校に通う学童たちは、日々、4回にわたって翻訳して紹介した新聞記事などのような様々な困難や危険を乗り越えて、通学しなければならないのです。

 もちろん学校側も、生徒の負担が過大になりすぎないように努力はしています。本校から離れ過ぎた所には分校を設けたり、本校の敷地内に宿舎を設けて遠方の生徒を学校内に宿泊させ、生徒の負担を軽減するなどの努力です。

 しかし、財政状況は地方によって大差があり、貧しい地方の奥地の学校には、宿舎を建てたり経費のかさむ分校を維持したりするための十分な財源がないため、ここに紹介したような困難な状況が多くの地域・寒村で現出しているのです。

 そして『トゥオイ チェ新聞』では、今、奥地の“古い学校校舎の建て替え”よりも、この奥地の子供たちのための“宿舎建設”に力を入れ始めています。その背景には、諸外国の国際援助機関をはじめ、ベトナム国内の援助団体や諸外国に定住するベトナム人の団体が“奥地の学校校舎建て替え運動”をすでに活発化させているという実態があります。

 私とトゥオイ チェ新聞社は、はじめはチャビン省ハムザン村小学校の校舎建て替えを目指しましたが、結局、その目論見は成功しませんでした。

 その原因は、現地の役所(教育委員会)の校舎建て替え経費見積もりが、トゥオイ チェ新聞社の経費見積もりを大幅に上まわって折り合わず、結局、1年待っても役所側がトゥオイ チェ新聞社の見積もり金額での校舎建て替えを認めなかったために、実現しなかったのです。

 そこで私が考えたことは、様々な援助機関がすでに入り込んでいるメコンデルタ地域での“校舎建て替え”はやめて、私の持っている統計資料ではベトナム国内でも最も貧しいとされているベトナム中部・北部山岳地域での“宿舎建設”に携わることでした。

 「ベトナム奥地・中部高原地帯の中学校」のレポート(http://blog.goo.ne.jp/fuji-qhb/e/949982c158662ae0a36479cc91460273)で、その“宿舎建設”の具体的な努力を書きました。     (2011年2月)

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