ドンホイ市場

ドンホイ市は、フォンニャ=ケバン国立公園があるクアンビン省の省都です。

フォンニャ=ケバン国立公園を観光するには通常はフエ市あるいはドンホイ市から日帰りすること、フエ市は大都会でホテルもたくさんあって便利だけど200km以上離れているので1か所の洞窟しか見学できないらしいことが、英語の旅行情報に書いてありました。約50kmしか離れていないドンホイ市からだと、ゆっくり見学できそうです。

しかし、ネットで調べても、当時(2014年)はドンホイ市を話題にしている日本語の情報は数えるほどしかなく、どうやってツアーを申し込んだらいいのか、翌日のツアーを簡単に予約できるのかも分かりません。現地に着いてから調べることにしました。


世界遺産「フォンニャ=ケバン国立公園」の
  「フォンニャ洞窟」については:世界遺産「フォンニャ=ケバン国立公園」:フォンニャ洞窟を観光
  「天国の洞窟」については:世界遺産フォンニャ=ケバン国立公園の「天国の洞窟」
にまとめました。

ハノイからドンホイ市到着

ハノイ-ドンホイ間の飛行機の便数は少なく、08:05発のフライトを逃すと遅くなってしまうので、ハノイのホテルを05:00ごろのチェックアウト。
2014年4月、ドンホイ市に到着しました。
ミニホテルに来てみたら、あれだけ心配していたのに、次の日のフォンニャ=ケバン洞窟観光ツアーを簡単に予約できました。おかげで、ドンホイ市内を歩いてたっぷり見てまわる余裕ができました。

ドンホイ空港に着陸

ドンホイ空港からドンホイ市内のミニホテルまで6km。午前10時前には到着してしまい、はやめにチェックインさせてもらいました。
ホテルの部屋の窓からは、ニャットレ (Nhật Lệ) 川と、行き交う漁船が見えます。

活気あふれるドンホイ市場の朝

ベトナムの朝は、どこでも早い。ミニホテルからニャットレ 川に沿った公園を通り抜け、1kmちょっと離れたドンホイ市場まで歩いていきました。
川沿いのドンホイ市場の前には漁船が着いていて、魚を待ち構えている人たちの姿がみえます。ほとんどが女性で、数人いる男性は、奥さんに引っ張られて来ているように見えます。

すでに、マーケットでは売り買いが始まっています。右上の建物は、衣類や雑貨を売るドンホイ市場。魚は場外の青空市場で販売されています。

ほとんどが魚を売る店ですが、そのなかに1店だけ、トリ肉を売る店がありました。

その先に、野菜や果物、花を扱う店が出ています。

青空マーケットのまわりも賑わっています。

市場の向かいの「カフェ (?)」が気に入って、朝も昼もバインミー+ヤシの実ジュースを、計4回食べました。ジュースを飲みながら道路を眺めていると、茹でトウモロコシ売りのおばさんがいたり、行き交う人の動きが興味深く、飽きることがありません。

ドンホイ城 (Thanh co Dong Hoi)
廣平閣
廣平閣
東門
東門
星形城塞を取り巻く堀
北爆で破壊されたタムトー教会 (Phế tích Nhà thờ Tam Tòa)

タムトー教会は、1887年にポルトガルの建築様式で建てられた、ベトナムで最も美しい教会の1つと言われるカトリック教会でした。
1954年のジュネーブ協定後、この教区のほとんどの教区民は南部に移りました。
1964年のトンキン湾事件を口実にアメリカが開始した北ベトナムへの爆撃 (北爆) によって、1965年2月11日に教会は破壊され、無数の銃痕がある鐘楼だけが残ったのです。
2006年、この教会の扱いをめぐって教区の人びとと地方政府のあいだで衝突事件が起こり、教会の周囲は公園となりました。

ベトナム戦争の労働者英雄:Mother Suot

Mother Suot は、アメリカによる猛烈な北爆の下、1964年から1967年にかけて、ニャットレ川の向こう岸へ舟を漕いで、負傷した兵士、武器、弾薬などを運搬しました。
しかし、1968年8月21日、アメリカの爆撃を受けて亡くなりました。

彼女は、英雄的なベトナム人女性の象徴です。詩人Tố Hữu は、このイメージを詩「Mẹ Suốt」に描きました。

ドンホイ市散策

ドンホイ市場は、ニャットレ川に沿ってあります。生鮮市場、衣類や雑貨・食料品などを販売する建物があって、賑わっています。場外にも、眼鏡店など専門店も並んでいて、購入したサングラスは、きちんとした品質でした。もちろん、その場で食べられるものも売っています。

ドンホイ市場
ドンホイ市場の内部
ドンホイ市場

ニャットレ川の河口部に、ドンホイ市があります。川幅は、ニャットレ橋のあたりで600m強です。対岸のBảo Ninh地区には、海へ漁に出る漁船基地があって、カラフルな船が行きかっています。橋を渡ってBảo Ninh地区を700mぐらい直進すると、海が広がっていました。
川では投網も行われています。竹で編んだ籠舟も見えます。川には水上レストランも数軒ありました。

ニャットレ川での漁業

川での漁の主流は、網を使って行う漁のようです。自動的に網が川に入り、自動的に上がります。よくできたシステムの網です。仕組みが不思議で、何回も、数十分以上眺めていました。

ニャットレ (Nhật Lệ) 川の魚獲り
ニャットレ川の漁業。網が沈んでいる。
網を上げ、網の底に集まる魚を獲りに行ったが、残念! 不漁のようだ。
クアンビン総合博物館 (Bảo tàng Tổng hợp Quảng Bình)
クアンビン総合博物館 (Bảo tàng Tổng hợp Quảng Bình)
昼寝用品と、公園での昼寝
ドンホイ市中心部
ドンホイ市街地
ドンホイ市の夜

訪問した2014年当時は、グーグルマップにも、細い道路やレストラン、カフェの情報はほとんど現れず、海鮮料理を食べられる場所の情報がありませんでした。ミニホテルではベトナム語しか通じず、食べるところを聞いても、隣近所の美味しくない小さなお店を教えてくれるだけでした。
市の中心地のほうに両替に出かけたときも食べるところを探したのですが、薄汚い格好の一人が入るには敷居の高そうなレストランはあったものの、適当な海鮮食堂は見つかりませんでした。
そこで、ニャットレ川に沿って海岸に向かってみました。

ニャットレ川の河口に、青空レストランがありました。夕方には早い時間なので、お客さんはまばらです。
場所が確認できたので、いったんホテルに戻りました。

夕方、河口の青空レストランのところまで来たら、もうちょっと先の海岸まで様子をみに歩こうかという気になって、さらに進んだら、立ち並ぶリゾートホテルが見えてきました。

リゾートホテル群の向かいはビーチです。砂地の上に、プラスチックのテーブル・椅子が並べられていて、炭火で貝や魚を焼く屋台が出ています。

となりのテーブルでビールを飲みながら、楽しそうに食事をしている若者たちと仲良くなりました。

夜のニャットレ橋は、ライトアップがきれいでした。

行ってみたいドンホイ市のカフェ

ドンホイ市を訪問した直後に開店したらしい、タムトー教会とMother Suot像のあいだにあるカフェが気になります。
ドンホイ市を再訪する機会があったら、真っ先に行ってみたいカフェです。
そのカフェは、”Tree Hugger“。フェイスブックページ もあります。

The Tree Hugger is far from operating 100% eco-friendly, with smaller steps however, we strive to get a little ‘greener’: by avoiding the use of single-use plastics and other non-natural materials as well as by carefully considering options for downsizing the use of energy, of water and of the production of garbage. Similarly, we try to promote the idea with suppliers, guests and surrounding businesses ;). While we are also still small, we are concerned about supporting ethnic minorities who live in the mountainous areas of Quang Binh Province.

ベトナムの紹介(写真)