カンブット中学校 新校長先生からの手紙
ベトナムでは新型コロナウイルス感染防止のための社会的隔離が4月23日に緩和され、通常の生活を取り戻しつつあります。
ハノイ市では学校再開のスケジュールが示されました (2020年4月15日Vietnam+オンライン)。 それによると、
- 2020年7月11日までに2学期を完了する。
- 2020年7月15日までに年度を終える。
- 2020年7月31日に小学校課程の修了と中学校の卒業を認定する。
- 2020年8月15日までに高校の新入生募集を完了する。
カンブット中学校の現況を問い合わせたところ、新校長のカオ・ティエン・トゥアン先生から返信をいただきました。
カンブット中学校はベトナム中部ラムドン省ドンズオン県にあり、生徒は全員、少数民族の子どもたちです。
カオ・ティエン・トゥアン校長からの手紙
はじめに、カンブット中学校の教員を代表して、カーさんからメールをいただき感謝申し上げます。また、FUJI教育基金の皆様方に感謝いたします。以下、学校の現況についてお知らせします。
1.学校の現状
学校施設
2階建の校舎を新築しました。新校舎には、3教室、6部屋の学業サポート教室があります。校庭は全面にレンガを敷きました。
注:いままでカンブット中学校には5教室しかありませんでした。新しく3教室が増えて、8教室になりました。他方、各学年2クラスあり、4学年で8クラスがありました。新校舎が出来て、2部授業も解消するのではないかと思われます。
人事異動
トゥック (Thuc) 校長先生が2020年3月1日に定年退職され、新校長には小職 Cao Tien Tuan(カオ・ティエン・トゥアン)が赴任しました (1976年生まれです)。
教職員数
23名です。
生徒数
206名 (全員、中央高原の少数民族です)。
2.学校スケジュール
学校再開………2020年5月4日。
年度修了………2020年7月15日。
新年度入学……2020年9月5日。
3.教師、生徒の状況
新型コロナウイルスのために学校が隔離され、教師と生徒の生活は混乱していますが、生徒たちが在宅学習をできるように先生方は頑張っています。
4.新型コロナウイルスによって引き起こされた困難
上記のスケジュールで今年度に予定しているカリキュラム(授業時間)を全て消化できるかどうかは分かりません。生徒の学習内容を精選する必要があります。
インターネットでの在宅学習は生徒によってまちまちです。その理由はインターネットにアクセスできない家庭の生徒が多いからです。
5.社会の状況
カンブット中学校の地域に感染者はいませんが、新型コロナウイルス検疫のために、店舗やビジネス活動は閉鎖され、農産物販売はできません。
さいごに、教育委員会、学校を代表してFUJI教育基金の皆さんのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。また、生徒たちの置かれている困難な条件に対して、続けてサポートしていただけることをお願い致します。
校長
カオ・ティエン・トゥアン
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注:「グエン・スアン・フック首相は22日午後に開かれた会合で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防国家指導委員会の提案を概ね承認し、4月1日から実施している首相指示第16号/CT-TTgによる厳しい社会的隔離措置について、23日から緩和することを決定した。」(「社会的隔離措置、23日から緩和―一部業種以外の営業再開も可能に」ベトナム総合情報サイトVIETJO [ベトジョー] 2020年4月25日)