カンブット中学校 新校長先生からの手紙

2018-10_Kambutte校舎

ベトナムでは新型コロナウイルス感染防止のための社会的隔離が4月23日に緩和され、通常の生活を取り戻しつつあります。
ハノイ市では学校再開のスケジュールが示されました (2020年4月15日Vietnam+オンライン)。 それによると、

  • 2020年7月11日までに2学期を完了する。
  • 2020年7月15日までに年度を終える。
  • 2020年7月31日に小学校課程の修了と中学校の卒業を認定する。
  • 2020年8月15日までに高校の新入生募集を完了する。 

カンブット中学校の現況を問い合わせたところ、新校長のカオ・ティエン・トゥアン先生から返信をいただきました。
カンブット中学校はベトナム中部ラムドン省ドンズオン県にあり、生徒は全員、少数民族の子どもたちです。

カンブット中学校の生徒たち

カオ・ティエン・トゥアン校長からの手紙

はじめに、カンブット中学校の教員を代表して、カーさんからメールをいただき感謝申し上げます。また、FUJI教育基金の皆様方に感謝いたします。以下、学校の現況についてお知らせします。

1.学校の現状
 学校施設

 2階建の校舎を新築しました。新校舎には、3教室、6部屋の学業サポート教室があります。校庭は全面にレンガを敷きました。

注:いままでカンブット中学校には5教室しかありませんでした。新しく3教室が増えて、8教室になりました。他方、各学年2クラスあり、4学年で8クラスがありました。新校舎が出来て、2部授業も解消するのではないかと思われます。

 人事異動

 トゥック (Thuc) 校長先生が2020年3月1日に定年退職され、新校長には小職 Cao Tien Tuan(カオ・ティエン・トゥアン)が赴任しました (1976年生まれです)。

 教職員数

 23名です。

 生徒数

 206名 (全員、中央高原の少数民族です)。

2.学校スケジュール

  学校再開………2020年5月4日。
  年度修了………2020年7月15日。
  新年度入学……2020年9月5日。

3.教師、生徒の状況

 新型コロナウイルスのために学校が隔離され、教師と生徒の生活は混乱していますが、生徒たちが在宅学習をできるように先生方は頑張っています。

4.新型コロナウイルスによって引き起こされた困難

 上記のスケジュールで今年度に予定しているカリキュラム(授業時間)を全て消化できるかどうかは分かりません。生徒の学習内容を精選する必要があります。
 インターネットでの在宅学習は生徒によってまちまちです。その理由はインターネットにアクセスできない家庭の生徒が多いからです。

5.社会の状況

 カンブット中学校の地域に感染者はいませんが、新型コロナウイルス検疫のために、店舗やビジネス活動は閉鎖され、農産物販売はできません。

 さいごに、教育委員会、学校を代表してFUJI教育基金の皆さんのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。また、生徒たちの置かれている困難な条件に対して、続けてサポートしていただけることをお願い致します。

校長 
カオ・ティエン・トゥアン

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:「グエン・スアン・フック首相は22日午後に開かれた会合で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防国家指導委員会の提案を概ね承認し、4月1日から実施している首相指示第16号/CT-TTgによる厳しい社会的隔離措置について、23日から緩和することを決定した。」(「社会的隔離措置、23日から緩和―一部業種以外の営業再開も可能に」ベトナム総合情報サイトVIETJO [ベトジョー] 2020年4月25日

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